漢方薬のお話し

貧血傾向で花粉症の方の漢方薬「苓甘姜味辛夏仁湯」とは?

今回ご紹介する漢方薬は花粉症などのアレルギーで使う事の多い「苓甘姜味辛夏仁湯」です。
 
3月~5月にピークになる「花粉症」、年々花粉症で苦しまれている方は増えています。
 
花粉症と言えば「小青竜湯」が有名ですが、「小青竜湯」との違いも含めて話していきますね。
 
貧血傾向で花粉症の方に使う「苓甘姜味辛夏仁湯」がどんな方に使っていくか解説していきますね~

「苓甘姜味辛夏仁湯」てどんな漢方薬?

「苓甘姜味辛夏仁湯」

〇半夏(ハンゲ)
〇杏仁(キョウニン)
〇五味子(ゴミシ)
〇細辛(サイシン)
〇茯苓(ブクリョウ)
〇乾姜(カンキョウ)
〇甘草(カンゾウ)

の7種類からなる漢方薬です。
 
見比べて頂きたい「小青竜湯」は「麻黄、芍薬、乾姜、甘草、桂皮、細辛、五味子、半夏」です。
 
「小青竜湯」から「麻黄」と「桂皮」・「芍薬」が抜けて発表作用を少なく、「茯苓」「杏仁」が入り利水作用が髙まった漢方薬が「苓甘姜味辛夏仁湯」になります。
 
「小青龍湯」と同様「温」「熱」の生薬が多いです。
  
「乾姜」「熱剤」になり、「細辛」「半夏」「五味子」「杏仁」「温剤」になります。
  
一番の違いは「麻黄」がない事になり「麻黄」の副作用(心負担)を考えずに使う事が可能です。

「苓甘姜味辛夏仁湯」が貧血傾向の方に合う理由とは?

少し前でもお書きしましたように「苓甘姜味辛夏仁湯」「麻黄」が合っていない方に使う事が多い漢方薬になります。
 
「麻黄」は実証の方に使いやすく「麻黄」が合わない方は「麻黄」により体力が落ち、疲労感が増す事が多いです。
 
また皆さんご存知の朝鮮人参などの「人参剤」(滋養強壮)で身体が元気になる方に「苓甘姜味辛夏仁湯」は効果が高くなっています。
 
これらの事から「苓甘姜味辛夏仁湯」は体力がなく、貧血傾向の方の花粉症に使いやすいです。
 
目安として眼瞼結膜が白い(貧血状態)方は貧血症状が強くなりますよ。(必ずではありません。)

花粉症以外での「苓甘姜味辛夏仁湯」が合う疾患は?

花粉症だけではなく「アレルギー全般」に使えます。
 
その為「麻黄」が合わない方の「喘息」「アレルギー性鼻炎」などにも使う事が可能です。
 
他にも利水作用を高めた漢方薬になる為、「腎炎」「胸水」などの水が関係してくる疾患に使える漢方薬になっていますよ。
 

「苓甘姜味辛夏仁湯」 まとめ

「苓甘姜味辛夏仁湯」についてご説明させて頂きました。
 
「小青竜湯」「苓甘姜味辛夏仁湯」を比べてみていかがでしたか?
 
「小青竜湯」は強すぎて疲れが出てしまうという方は、「苓甘姜味辛夏仁湯」が良いかもしれません。
 
「苓甘姜味辛夏仁湯」が合う方は体力をつけた方が色々な症状が軽減してくると思いますよ~
 
花粉症やアレルギーに使う漢方薬は今回ご紹介しました「小青竜湯」「麻黄附子細辛湯」などもありますのでぜひそちらもご覧になって見て下さいね。
 
「小青竜湯」
 
「麻黄附子細辛湯」
 
また今回ご紹介しました「花粉症・アレルギー性鼻炎」
 
近年アレルゲンは関係しない鼻炎「血管運動性鼻炎」に関しては、ホームページでお話ししています。
 
ぜひ参考にされてみて下さい。
 
太陽堂ホームページ 「花粉症・アレルギー性鼻炎」
 
太陽堂ホームページ 「血管運動性鼻炎」